瀬戸内旅行2回目、その2日目は高松港から男木島と女木島に行きました。驚いたのは、乗船する人の多さです。今まで直島、豊島、小豆島とフェリーに乗ってきましたが、これほど船内が人で埋め尽くされているのは初めてでした。10月の中旬と季節が良かったことも影響していると思われますが、改めて瀬戸内芸術祭の人気ぶりを感じました。
フェリーは高松港→女木島→男木島の順番に到着し、女木島から男木島という順番で巡る人の方が多かったと思います。(帰りのフェリーは男木島が始発であるため、確実に乗船できる。女木島からだと、男木島でたくさん人が乗った場合、乗船できない可能性あり)。ただ、どちらかと言えば男木島の展示に興味があり、昼ごはんも男木島で食べたかったため、男木島から回る選択をしました。
og01 男木島の魂
男木島に到着後、まだ展示の開始まで時間があったので、楽しみにしていたダモンテ商会に行くことにしました。港から少し階段と坂を上がったところにあります。
スコーン2種(チョコとクランベリー?)、バスクチーズケーキ、チャイ、アイスティーを注文しました。店の横にあるイートインスペースで休憩します。
チャイが本当に美味しくて・・・今までチャイをほとんど飲んだことがありませんでしたが、どハマりしてしまいました。この旅行後もいろいろな店でチャイを飲んでいるのですが、未だダモンテ商会のチャイよりも美味しいものに出会えていません。
バスクチーズケーキも美味しかったです。中がクリームのように生っぽく、濃厚な味わいでした。スコーンもさっくりしていて飲み物に合っていました。
唯一の心残りは、フードメニューを食べなかったこと。猪肉のサンドウィッチ(ホットサンド?)があったのですが、朝ホテルでしっかり朝食を食べてきてしまったので断念・・・再訪したら、絶対に食べたいです。
食べ終わって程なくすると展示開始の時間になったので、早速島を巡ります。男木島は坂が多い島ですが、コンパクトに展示がまとまっているので、ほとんどすべての展示を見ることができました。
og14 漆の家
漆が陽の光でキラキラ光っていて素敵でした。坂の上にある家屋で、景色がものすごく良かったです。
og15 部屋の中の部屋
90度回転した回転した部屋が展開されています。壁にあたる部分に立ち、傾いた部屋傾いた部屋を眺めていると、平衡感覚が失われそうになりました。
og18 男木島パビリオン
ガラス戸と襖に船や海の生き物が描かれている作品。ガラス戸を通して男木島の景色と絵が重なっており、美しかったです。この作品の作者である大岩オスカールさんの展示が昔金沢21世紀美術館であったらしく、なぜその時行かなかったのだと激しく後悔しました。
余談ですが、この展示を一緒に見ていたご婦人二人が、作品と同行者との写真を撮ってくださいました。スタッフの方を含め、親切な方に支えられた島旅だったとしみじみ感じます。
og07 瀬戸で舞う
アイコニックなデザインと、配色が素敵でした。鏡を使った展示方法も面白かったです。
og08 アキノリウム
民家にいくつもの楽器が吊るされたり設置されており、自動演奏が続けられます。カラコロとした音が狭い空間でよく響き、心地いい。もう少し止まっていたかったです。
og20 学校の先生
カラフルな色使いが楽しかったですが、人物画は少し怖い。
0g03 生成するドローイングー日本家屋のために2.0
日本家屋の柱や壁面の至る所にドローイングが施されていました。1枚目の四角を重ねた模様が好きです。
og02 タコツボル
たこつぼの中にはしっかりタコがいました。ちょっと怖い。
お昼の時間になったので、予約していたogijimaゆくるさんへ。
本日の定食と、ビールを注文しました。メイン料理はいくつかの候補から選べて、肉料理もあったのですが、せっかくの瀬戸内旅。なんらかの魚の釜焼き(カンパチだったかな)を注文しました。これが本当に美味しくて・・・瀬戸内旅、どこで何を食べても美味しかったので驚きました。
og17 青空を夢見て
学校の体育館のようです。休日だったのですが、どうやら地域の方が集まっておられたので、何かしらのイベントがあったのだと思われます。
og16 歩く方舟
海岸沿いを歩いていくと出会えました。近くで見たらちょっと気持ち悪かったです(笑)遠くで見ている方がかわいい。
og05 漣の家
カラフルなアクリル板が重ねられており、その中に動物や波や葉などの景色が描かれていました。また、男木島の至る所の壁面が、このようにカラフルに彩られています。華やかでとても素敵でした。
男木島の作品はどれも素敵なものが多かったですが、さらに心ときめいたのは、ねこの存在です。島を巡っているとたくさんのねこに出会うことができました。
とても人懐っこい黒猫がいました。私が駆け寄ると逃げていくのに、なぜか同行者にはすり寄っていました。動物に好かれない・・・
この日はかなり暑かったので、日陰にねこがたくさん落ちていました。
人馴れしているねこたちばかりでした。
男木島を後にし、フェリーで女木島に向かいます。この日中に香川から関西に帰らなければならないという事情があり、展示に対してかなり滞在時間が少なく、作品を味わう暇もなく慌ただしく島を巡りました。今回行かなかった鬼ヶ島大洞窟も含めてリベンジしたいところです。
mg01 カモメの駐車場
海岸沿いにカモメが整列しており、可愛いです。
mg02 20世紀の回想
展示がたくさん集まった、女木島名店街へ向かいます。時間の制約があり、じっくり見ることができなかったため本当に残念です。
mg08 ピンポン・シー
同行者と卓球で遊んでみましたが、両者話にならないくらい下手でした。
mg09 ランドリー
気になっていた展示です。映え写真を撮る余裕もなく。
mg21 鬼ヶ島ピカピカセンター
素直にかわいい!という感想が漏れました。紙袋のデザインの良さが際立つ展示方法で唸ります。なんでも光らせればかわいくなるのかも・・・
mg22 リサイクルショップ複製遺跡
打って変わってこちらはかなり静謐な空間でした。窓から海が見えるのも大変よかったです。ここで展示されている作品はどうやらお買い上げできたらしく、くそう、もっとしっかり見ておけば良かったと後悔。商品は埋め込まれており、売れたものはその跡を残していくようです。
mg11 ティンカー・ベルズ・ファクトリー
mg27 ナビゲーションルーム
mg13B 女根/めこん
毒々しくも華やかな空間が広がっていました。
mg14 ISLAND THEATRE MEGI「女木島名画座」
小さな、けれど立派な映画館でした。
mg17 段々の風
少しだけ激しい坂を登った先にありました。女木島の景色との一体を感じさせる作品です。
mg24 結ぶ家
布辺を結い、長い紐にして並べて吊られていました。一瞬ぎょっとしますが、カラフルで可愛らしい。
mg25 MEGI Fab
女木島の風景を印刷したファブリックが展示されており、それを加工した商品も販売されています。3枚目のデザインがものすごくツボだったのですが、泣く泣く購入を断念しました。
やっぱりいつか鬼ヶ島洞窟に行ってみたいです。
住吉神社にもお参り。快晴で、海も穏やかでした。10月でしたがまだまだ暑く、サーフィンを楽しんでいる方もいたようです。女木島は他の島と比較して、楽しくフォトジェニックな展示が多かったように思います。
この後無事にフェリーに乗ることができ、高松港まで戻ってきました。せっかく香川に来たことだし・・・と一鶴で骨付鳥を食べに行きました。
予約ができないシステムであることを確認しており、恐々16時台に突撃したのですが、待ち時間なく入店することができました。数十分後には満席になっていたので、運がよかったです。
ということで、瀬戸内国際芸術祭2022は秋会期に4日間で直島、豊島、小豆島、犬島、男木島、女木島を巡ることができました。かなりカツカツのスケジュールでしたが、運良くほとんど予定通り、もしくはそれ以上にたくさんの作品を見られて本当に楽しかったです。ただ、一つ一つの作品にかけられた時間は短かったので、少し情緒がない工程だったかもしれません。
瀬戸内芸術祭の後、「この作者の作品、瀬戸芸で見た」と気付くことが多々あります。かなり芸術鑑賞の幅と楽しみが広がりました。もっと美術に触れて、3年後も絶対に瀬戸内国際芸術祭行きたいと思います。