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旅したり集めたりします。

李禹煥展とマンホールカード 収集@神戸

年始に休みをとり、1日1,000円で乗り放題の「阪急阪神ニューイヤーチケット」を活用して神戸に出かけました。目的は2つ。神戸市の平日でないと収集が難しい2枚のマンホールカードの収集。もう一つは兵庫県立美術館李禹煥展に行くことです。

 

まずは1枚目のマンホールカード 。東灘処理場内の東水環境センターでもらえる王子動物園の動物たちが描かれたカードをもらうためには、事前予約の上、平日に浄水場の見学が必須。難易度が高めです。

この浄水場見学、本来は座学30分、見学30分の1時間コースなのですが(実際は見学に50分ほどかかるので、1時間半ほどかかるかと思います)、新型コロナウイルスの影響もあり、事前に動画学習を行うことで座学の時間を短縮することができます。(2023年1月時点)。私は短縮コースで予約をしました。

電話で対応いただいた職員さんが、丁寧に東水環境センターの場所を案内してくださったのですが、駅から少し離れており少し迷いました。早めに行った方が良さそうです。最寄り駅は阪神青木駅魚崎駅なのですが、魚崎駅の方が便利とのこと。なんとかたどり着くと、職員さんと座学を受けられたもう1組の参加者が待っておられました。

初めに資料とマンホールカードが手渡され、早速処理場の見学に行きます。

詳細は実際に見学に訪れていただきたいため書きませんが、小学生の時の社会見学を思い出してとても楽しかったです。ちなみに浄水場の見学に行ったのですが、なぜかその日持参したお茶が漏れて荷物が全部びちゃびちゃになったことと、その日が非常に暑く、見学の過程で熱中症になりかけたことしか記憶にありません・・・。労力をかけても小学生ってそんなものなので、大人を対象の社会見学のようなものがあるといいかもしれませんね。

カラフルなマンホール蓋も展示されていました。

 

その後、すっかりお昼の時間になったので魚崎から元町に行き、ロクヨンカレーでカレーを食べました。

開店ほどなくして入店したのですが、既に狭い店内は満員に。店員さんがお一人で調理から提供までされていました。平日だったのもあるかもしれませんが、店内は常連さんがかなり多いようで、やや肩身が狭かったです。(笑)ロクヨンカレーとココナッツミルクのチキンカレーのあいがけを注文。ココナッツミルクのカレーがまろやかでとても美味しかったです。

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カレーを食べた後、スイーツが食べたくなり、ユーハイム本店のカフェに入店。特製ショートケーキを注文。

断面が美しいです。ボリュームもあり、お腹がいっぱいにりました。

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次に、2枚目のマンホールカードをもらいにいきます。三宮まで歩いて神戸新交通ポートライナーに乗車。

途中、以前高松行きの深夜フェリーを利用するため、三宮から徒歩で向かった神戸港を通ります。以前は夜だったので、少し雰囲気が違ってよかったです。深夜フェリーを利用することはもうないだろうな・・・

yorubek.hatenablog.com

 

下車し、数分歩いて神戸市ポートアイランド処理場に到着。下水道展示室に行きますが、無人。よく案内を読むと、マンホールカード希望の方は、電話で呼び出してくださいとのこと。その電話がなんと・・・

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ダイヤル式電話。平成一桁生まれの私でも、使ったことがありません。丁寧すぎる説明を読みながら恐る恐る呼び出します。「同じ建物上階の事務所まで取りに来てください」とのことで階段を上ると、職員さんが出てきてくださり、カードをいただくことができました。それにしても、このタイプの電話がまだまだ現役として使われていることが衝撃でした。

ちなみにこの下水道展示室ですが、土日は事前に訪問予約が必要ですので、お気をつけてください。

www.city.kobe.lg.jp

 

この日の最大の目的地である兵庫県立美術館まで向かいます。

昨年の瀬戸内国際芸術祭で訪問した直島の李禹煥美術館がとてもよかったので、もっとほかの作品も見てみたくなったのです。国立新美術館で行われていた展示で、東京まで遠征しようと思っていたのですが、関西に巡回展が来るとのことで待っていました。平日に行きたかった理由は、ゆっくり鑑賞したかったことはもちろんですが、土日は撮影禁止だったからです。

兵庫県立美術館を訪れたのは数年ぶりです。ずっと前にあった「怖い絵展」ぶりのような気がします。(調べると「怖い絵展」をやっていたのは2017年でした)。当時は全く知らなかったのですが、安藤忠雄建築だったことを知りました。

 

じっくり展示を見て行きます。

<構造A  改題 関係項>

金属の板で作られた立方体にふわふわの綿がくっついています。存在感があり、印象に残った作品でした。

<関係項 棲処B>

光の庭というスペースを活用した展示で、作品の上を歩くことができます。積み上げられた石歩くとぱりぱりと石の音がします。

<関係項ー星の影>

今回の展示で一番心に沁み渡った作品でした。写真ではうまく伝わらないのですが、暗闇に二つの岩が並んで置かれており、その真ん中で天井から垂らされた電球が光っています。静かで、ずっと眺めていられそうでした。

絵画作品もとても好きです。

 

展示室だけでなく、兵庫県立美術館という建築と調和するような展示もありました。

 

李禹煥展、総じてとても満足のいく展示でした。

ただ、李禹煥美術館で感じた、あの独特な閉塞感と没入感を感じられなかったのがさみしかったです。もう一度直島に行こうかな。遠征費がかからずありがたかったですが、同じ展示でもより国立新美術館の方が作品に合っていたのではないかな、となんとなく想像してしまいます。

 

本当はきっぷを活用してマンホールカード をもっと収集しようとしていたのですが、展示をゆっくりと見たため時間切れとなってしまいました。また別の機会に収集しようと思います。